人の道を踏み外さないように生きるより

ずいぶん前。
離婚して、起業して、廃業したときに
「これ以上、人の道を踏み外さないようにね。」って
言われたことがあるのだけど。

踏み外さないように生きるのは
怖くて苦しくて、しんどいよな、と思う。

しんどかったな、と思う。

私は昔から
自分に嘘をつくのが苦手で。

自分の心にないことを言ったり
自分の本当じゃないことをすると
自分の中に違和感が生まれる。

自分に正直に
まっすぐに生きたいって思ってた。

なのに、
人の道から外れないようにって
人の目を気にしていた頃は

自分の本当だけで生きていくなんて、
怖くてできなくて。

違和感を見て見ぬ振りして
自分の気持ちにフタをして。

踏み外さないように。
間違えないように。

そうやって、人の道を歩くのに必死で
自分の道なんて歩けなかった。

でも。

自分じゃない道を歩くのは
いつも道しるべが必要で

いつも道に迷って不安定で。

今は、そっちのほうが怖いなぁと思う。
細い細い、綱渡りみたいな生き方のように思える。

人から見たら
今の私の生き方のほうが
綱渡りな生き方に見えるかもしれないけど

不思議と
自分の道を歩くことは
ズドンと1本、安定しているのです。

でもそれは、当たり前なのだ。
だって、
自分の道からは
どうやったって外れようがないのだもの。

はみ出すたびに、
丸ごと全部自分の道幅になって、
揺れ動く振り幅の分だけ、

太く確かな道が拓かれていくんだから。

恐る恐る歩きはじめた1本の細い道は
いつの間にか
踊りながら歩けるくらいの
心地よい道幅になってきた。

自分の道には
正解も不正解もなくて
ただそのままがあって。

自分の道にあるものを
”へ~、そうきたか”
”ふふふ、なるほどね~”って
楽しみながら生きるのは
けっこうおもしろい。

自分の道しか歩いてない子どもたち。
このままずっと、人の道なんて知らないで
自分の道を歩いてほしいなと思う。